長い小説ほど読み終わるのが寂しい

長い小説を読み終わると充実感に溢れますが、その一方で寂しさを感じます。「もう終わってしまうのか」という気持ちになり、「まだ終わらないで!」と思います。漫画とかドラマにも同じことがいえますよね。長く続いているものが終わる時は悲しくなります。ただ、同時にさっきも言ったように充実感や頑張って全部みたという達成感が生まれます。ただ、長い小説の場合はもう一度読むことも多いです。時間がなくて慌てて読んだ作品だと頭に入っていないことがあります。大まかな内容は分かっていても、細かなところは分からないケースがたまにあります。たとえば、主人公の名前は覚えているけど脇役の名前が思い出せないとか。そういった作品は2度読みするようにしています。ただ、2度読みしている時に面白そうな作品を見つけてしまうとどっちにしようか迷ってしまいます。順番的には2度読みの方を優先しないといけませんが、ついつい新しい作品を選んでしまうことも少なくないです。
この間、かなり長い小説を古本屋で購入しました。内容も難しくて、しばらくはこの作品を読むので手一杯になりそうです。分厚いから通勤中には読めないので、家で読むしかありません。カバンの中に入れたらパンパンになってしまいます。

落丁本は面白い

本には読む人によって楽しみ方が違うと言います。私はもちろん一番の楽しみは本の内容ですが、そのほかにもたくさんの楽しみがあります。最近の本ではあまり見ませんが、乱丁や誤字脱字を見つけるのも楽しかったりします。売り物としてはいけないとは知っているのですが、あまりないと分かっているぶんなんとなく珍しいものとして見てしまいます。特に昔に発行された書籍だと、落丁や乱丁などの方がプレミアがついている場合もあります。
インターネットで検索をしてみると、意外とそんな本を紹介している人がたくさんいます。ページが裁断されてなくて袋とじ状態になっていたり、ページが一部抜けていたり真っ白になっていたりと見ていて楽しいと思います。また、それも自分が知っている作品だとなんだか嬉しい気分になるので不思議ですよね。
また、実際に落丁本を持っている人に実物を見せてもらったこともあります。触ってみるとさらに感動が増す気がします。本自体がとても好きという人にはわかってもらえる事項なので、同じ趣味の人には盛り上がる話題だと思います。実際に何人かにはこの話題だけでしばらく話したこともあり、私以外にも好きだと思ってくれる人がいて嬉しかったです。

電車の中で読む本を選ぶ

電車を利用してどこかへ出かけるのって楽しいですよね。車道からは行く事の出来ない道を通ることができ、自分で運転することもないので、じっくりと堪能できます。初めて通る線路であればわくわくして外を見ますが、何度か通ったことのあるルートなら音楽プレーヤーや本を持ちこむこともあります。長距離の移動をするときは、駅の売店に並んでいる本を買ったりします。
売店に並んでいるものは、有名な小説や、自己啓発本、駅のある土地にゆかりのある伝記などさまざまです。駅には大抵おみやげやお弁当などを買いに行くために行っていましたが、レジの隣や端っこのほうにこっそり本があったりします。それを探すのもなんだか宝探しのようで楽しいものです。最初は偶然発見したのですが、それからは行ったことのあるところでも、ないところでも探すようになりました。一番読んでみたいのはやっぱりその土地ならではの伝記です。実際に行ったことのある場所でも新しい発見をすることができますし、今度はその地で降りて探索をしてみたいと思います。どんなことでも新しい見方をすることができるのはいつになってもドキドキしますよね。できるなら友だちとも一緒に行ってみたいです。

不朽の名作で読書仲間を作る?

「不朽の名作」という言葉がありますが、「不朽」という言葉の意味を調べてみると、「朽ちることは無い、末永くなくならないこと」とあります。末永くなくならない作品というのは本当に長く人の目に触れ、心にとどまっているのだと思います。図書館に行ったり、本屋さんへ行ったときに必ず目にするものってありますよね?近代文学だったら夏目漱石や芥川龍之介など学生時代にも聞いたことのある名前です。
私の友人にあまり頻繁に読書をしない人が居ますが、その友人と先日買い物に行ってきました。買い物は主に服やアクセサリーを見ていたのですが、途中で寄ったショッピングモールに大きな本屋さんが入っているのを発見しました。店頭を通った時に丁度文学フェアをやっており、さまざまな作家の名前が並んでいました。それを友人と一緒に見ていると、友人の方から作家の名前や作品名を口にされ、私のほうがびっくりしてしまいました。
「読んだことあるの?」と聞けば「ないけど、聞いたことはある」と答えられさらにびっくりしました。その時に、不朽の名作というのはこういうことを言うのだろうなと実感しました。大抵は読んだことがあったのであらすじを話すと興味を持ったのか、今度読んでみると言ってくれました。新しい読書友達ができそうで嬉しいです。

本屋さんでもらうブックカバー

本屋さんで小説を購入したときに「カバーをお付けしますか?」と聞かれることは多々あります。その時に私はちょっと悩んでしまいます。付けてもらっても、表紙を見せて本棚に並べたいので家に帰ったらそのまま捨ててしまうことが多いし、必要になれば、自分で買い集めた布やレザーでできたブックカバーを付けます。「だったら最初からいらないって言えばいいじゃないか」と言われるかもしれませんが、考えてみると、小説や文庫を買った時だけその本屋さんでしかもらえないという限定感を考えると欲しくなってしまうのも正直なところです。また、袋だとかさばるときにもブックカバーだけにしてもらうと持ち運びやすくなります。
そう言ったことを考えて付けてもらうと、帰宅してから外してそのまま捨ててしまいます。少しもったいない気もしますが、やはり表紙を向けていたいのでそうしています。なんとなくインターネットで調べてみると、私と同じ考えをしている人は結構いるようで、もらわないという人や、家に帰るまでの包装にする、や、そのまま日焼け防止に使うなどの意見がある中、折り紙のようにしてごみ入れなどに使うなどの話もあり、なんだか感心してしまいました。しかしこれからも悩むかもしれませんね。

本が繋いだ人との絆

学生時代、私はお昼休みなるといつも図書室にいました。本が好きだった、ということももちろんですが、図書室に居る司書さんとお話をするのがとても楽しかったのです。図書室に行くといつも歓迎してくれた司書さんとは色々な話をしました。最近読んだ本や好きな作家の話、図書室に入れてほしい本の話など様々です。たまに司書さんが「こんな本を入れてみたよ」とおすすめしてくれることもありました。ほぼ毎日話しているので、進めてくれる本はいつも私の好みに合うものばかりでした。読み終えたら返却すると同時にその感想をずっと話します。今から考えてみれば、司書さんの仕事を邪魔していたのかな?を思ったりもしますが、楽しそうに聞いてくれていたので、私も嬉しかったのを覚えています。
私が卒業するときに、司書さんと連絡先を交換しました。現在では年賀状の交換やちょっとした文通くらいでしか交流ができていませんが、そんな時でも会話の内容は、「こんな本を読みました」や、「この本が気になっています」といったものばかりです。学生時代は生徒と先生の関係でしたが、今では仲良しの友達のように思い合っています。いつか会うことができたら一緒に本屋さんに行きたいと思っています。

フリーマーケットに行ってきました

この間買い物の帰り道に、近所の公園でフリーマーケットを開催しているのを発見しました。たくさんの人が訪れており、賑やかな雰囲気だったので私も立ち寄ってみました。個人が一定のスペースで持ち寄ったものを販売しており、ラインナップはさまざまでした。着なくなった服や、使わなくなったおもちゃなど思わず見てしまうものがたくさんでした。もちろん値段もリーズナブルで、ついついたくさん買ってしまう人もたくさんいました。とあるブースでは古本をたくさん並べている人が居て、立札を見ると「どれでも10円」との文字が。驚いて売っている人に聞いてみると、「古い本ばかりだから欲しい人に譲りたい」とのこと。私は喜んで本を選び始めました。眺めていくと珍しい本がたくさん見つかり思わず片手じゃ持てないほど買ってしまいました。
入れてもらった袋を持ちながら会場を歩いていると、今度は手作りのアクセサリーを販売している人を見つけました。アクセサリーはイヤリングやブレスレットなどのほかに、しおりがあったのですが、そのしおりがとてもきれいで可愛らしく、思わず二つも買ってしまいました。会場を出るときには、両手がふさがっており、家に帰り着くととても疲れていましたが、次回も開催されると聞いて今度は大きなバッグを持って行こうと決意しました。

読書と感情の関係

読書をすると色々な気持ちになることが出来ます。楽しい物語を読めば楽しく、悲しい物語なら悲しく、となんだか単純な人間のように思われてしまいそうですが、それだけ感情移入ができるのは自分がしっかりと読書できているからだと思っています。
この間は家族を題材にした本を読みました。家族愛に溢れたその物語は私に郷里愛を覚えさせ、読み終わった後は何となく母の声が聴きたくなりつい電話を掛けてしまいました。電話先で母はとても喜んでくれ、今度帰省することになりました。後々考えると最近実家に帰れてなかったので、丁度いいと思いました。
また、ほかにも甘いラブストーリーを読んだ後には恋愛がしたくなり、ちょっと気になる会社の人にささやかなアピールをしてみたりと、本当に小説に左右されている自分が面白くなります。読書が好きな人は結構そんなことを思う人が多いと知ったのはつい最近で、あまり読書の趣味が合わない同僚から言われたからでした。驚いてついついはしゃいでしまいましたが、そのおかげで苦手意識を持っていた同僚と打ち解けることもできました。読書をしていて持ってはいけない感情なんてないんだと実感しました。これからはこの感情をしっかりと利用して、気分が落ち込んだ時は楽しい物語を読むようにしてみます。

推理小説の楽しみ方

推理小説を読んでいると、たまに人から「読んでいて頭が疲れない?」と聞かれることがあります。人によって推理小説を苦手とする人が居るようで、その理由を聞くと「トリックなどを理解するのが難しい」と言うのです。
テレビドラマなどで推理物が放映されていても、映像であればそのトリックもわかりやすく、ストーリーの方へ集中することができます。しかし小説になれば、文章を追って行き、自分の中でキーワードをピースにして組み立てていかなければなりません。また、それにトリックが加わればそのピースを今度は歯車のようにうまく組み合わせる必要があります。いくら文章の中でつらつらとトリックを語られても。こちらが理解しなければ同じことですよね。しかし、それを組み立てる楽しみというのが推理小説の面白さだと思っています。何気ない登場人物の一言や、主人公の推理と共に自分なりの答えを出してみるというのもいいですね。
さらに時折「推理小説は読み終わったらもう犯人もトリックもわかってるから読めないんじゃない?」と言われることもありますが、私は犯人もトリックもわかった後にまた読み返しては冒頭からどんなヒントが隠されているのだろうとまるで答え合わせをするような気分で呼んでいきます。人それぞれの楽しみ方がありますが、推理小説が苦手な人はぜひチャレンジしてほしいです。

デートで行く場所に迷ったら?

私が学生の頃にはまだまだ稀なケースでしたが、最近はネットで知り合った人と友達になったり恋人になったりという事が増えましたよね。特に、婚活サイトなんかを利用したりすると、初めましてがイコールデートになるわけですから、なかなか緊張しますよね。さて、デートに行くにもどこへ行こう?と悩むこともあります。行きたいところがない場合ももちろんですが、どこに行けばいいか皆目見当もつかないなんていう人も多いのでは?特に文学好き、本好きは恋愛に無頓着な人も多くて、どこへ行くのがふさわしいのかすらわからない!なんていう純情な人も。
そういう方は、自分の好きな作品に登場した場所を巡ってみるのはいかがでしょうか?昔から、実在する場所を題材にしてたくさんの物語が紡がれています。相手も本が好きな人なら、ここはこの作品に出てきて、なんていう話で盛り上がると思いますよ。相手が普段本を読まない人なら、ここはこういう作品に出てきた場所で、一度訪れてみたかったんですよ~と話せば興味を持ってもらえるかもしれません。本を貸してあげれば、確実に返すときにもう一度会えるので、良い作戦だと思います。とはいえ、恋愛系の作品を選ぶようにしてくださいね。間違ってミステリー系を選ぶと、「ここで○○が殺されて…」なんていう物騒な話題になってしまいますからね。