昨日の夕方、レンタルショップで一本のDVDに目が留まりました。それはマンガが原作となったもので、マンガ家と飼い猫の日常を描いたストーリーです。このDVDに出会った時、今観るべき作品だと感じました。ここ最近、私の心は少々荒み気味でした。その理由はよく分かりませんが、ここ数年の間に起きた少々辛かったことを思い出し、むしゃくしゃした気持ちが沸々と湧き上がっていたからです。このままではネガティブシンキングに覆いつくされてしまうのではないかと感じていて、それがまた憂鬱さを一段と深いものにしていました。
借りてきたDVDはその日の夜、眠る前に鑑賞しました。ショップで見つけた時、ふと心をよぎったことが見事的中して、鑑賞して本当に良かったと感じております。ずっと飼っていた猫が亡くなり、ペットロスになっていた主人公は近所の公園で皮膚に炎症を起こした猫に出会います。病院へ連れて行ったことをきっかけに飼うことになり、日々の暮らしがゆるやかに描かれてゆきました。またマンガの著者の人間としての魅力が、作品に溢れていることを感じたものです。同時に悲しい時は涙を流し、そばにいる人に胸のうちを素直に伝えることの大切さに気付いたのでした。嫌なことがあったことを無かったことにするのではなくて、自分の心がどう感じているのかを知ることができたら、今の私のように心が荒まずにすんだのかもしれません。自分の気持ちを大切にすることを知り、極上な作品に出会えたことを嬉しく思いながら、夜は更けてゆきました。