毎日の通勤時間が私にとっては読書タイムになることが多いです。もちろん、電車で運よく座れたら、のお話ですけど。乗り換えはしますが、20分間くらい乗る線があるから、少しは集中して読むことができます。ページを開く前にいつも周りの人の様子を見るのがクセになっています。他に本を読んでる人がいるかなって。大勢いたら、なんとなく安心するような……。特に、隣に座った人がバッグから本を取り出したときには、その種類まで、時にはそのタイトルまですごく気になってしまいます。でも、露骨に覗くと失礼だから、そこは気づかれない範囲でチラッと横目で確認するといった感じです。
それにしても、以前はスマホを触っている人が断然多いなぁっていつも思っていたのに、なぜか最近は意外と本を開いている人が多いんです。気のせいかとも思ってみたりするんですけど、明らかに増えたように思います。ブームなんですか? 確かに、ビジネスに関するものでベストセラーになってる書籍が沢山あるように思います。電車の中吊りや壁の広告にも、様々なビジネス書が紹介されています。私も立っていたら、なんとなく広告を見てしまって、時々は、買ってみようかな、なんて思いますもの。読書家としては、電車の車両の限られた空間の中で、同じように読書をしている人が多いことは、なんだか嬉しいものです。そこに仲間がいるって感じますもの。
Monthly Archives: 7月 2019
作品か人か
テレビの対談や雑誌のインタビューなどで小説家さんを見かけて、すごくイイメージを持ったら、その人の作品を探して読みたくなります。そして、読んでみたら面白かった、となれば、もうファンになってしまいます。それは、文学賞を受賞したなどけっこう話題になっている人の場合が多いかもしれません。でも、逆のことも多いです。何か目的があるわけでもなくブラブラと書店の中を見て回っているときに、平積みされている本や、時にはたまたまそのタイトルに目が留まった本から入るときです。その小説家の情報が私にあるんじゃなくて、その人に興味があるわけでもないけど、作品にはものすごく惹かれたという場合です。大概はあらすじや帯を読んでみて、あとは直感で決めます。そんな風にして選んだ小説が面白かったら、それからはその小説家さんの作品を続けて読みたくなります。中には、どれも外れがないと思える人もいます。それだけ、面白いものを書き続けられるなんて、スゴイ才能だなって思ってしまいます。少し前にも、そんなことがあったんです。本当にたまたま見つけて「イイかも」って思ったから買ったんだけど、その内容にものすごく期待をしていたかというと、そこまでではありませんでした。けど、その予想は大きく外れてどっぷりハマってしまいました。だから、このところ、続けてその人の作品を読んでしまってます。