闇の中の二色

私は空を見るのが好きでよく見ています。というより、つい見てしまうって言う方が正しい表現かも。玄関から出た時、駅に向かって歩いている時、ワンコのお散歩をしている時、どんな時もなんとなく見上げます。そして、その時の空の色や雲の流れに色んな思いを重ねます。
先日、車で家に戻ってきた時、ちょうど町が夕闇に包まれたところでした。荷物を抱えて車から降りた私の目の前に、今まで見たことがないような空が広がっていたんです。その日は一日中雨でようやく上がったところだったから、まだ一面雲で覆われていました。もう闇に包まれてしまってるから、雲も昼間のそれとは違っていつものように白くは見えません。でも、全体が薄いグレーに見えていました。その色もちょっと意外で、日が暮れたばかりでまだ夜が新しいからかな、なんて思っていました。でもグレーの先、ちょうど斜め前方に帯のように見える部分があったんです。濃い青というか、黒に近い青。ぽっかり空が割れているように見えました。なんて幻想的な光景かと立ち止って見てしまいました。でもふと、いつかこれとよく似た物を見たような気がしたんです。初めて見る光景なのになぜだろうと家に入ってからも考えていて……そしたら思い出したんです。本棚にある一冊に小説を。そして、何がっていうと、空と割れている部分の色合いは逆になっているけど、その本の装丁こそ私が見た空に重なるものがあったんです。とても不思議な気持ちになりました。だから、もう一度眺めずにはいられませんでした。その本を持って、今度はベランダから。

ちょうどその気分

普段自分からはその本を買わないけど、たまたま見ちゃったら最後っていうのが、占いや風水です。全く興味がないわけじゃないけど、自分の中の優先順位が高くないから、あえて本までは買おうとは思わないってところです。だからこそ、雑誌などで見かけたら、つい最後まで読んでしまいます。
この前も読んじゃいました、風水の記事。風水では、その年や生まれ月によってラッキーカラーがあるらしいです。その年のラッキーカラーは小物やインテリアに取り入れたらいいとか。その記事に書いてあったラッキーだと言われる生まれ月の色は、あんまり好きな色じゃありませんでした。でも、読んでしまったからには気になります。けど、いつもすぐに忘れるところが私の軽いところなんですけどね。
でも、どうしても気になることが一つあります。それは、お財布の色です。やっぱり、お金が貯まらない色というのは避けたいなって思ってしまいますよね。いつも身につけて持っている物だし、お金は大事です。そうなると、どの色にするかが問題です。その色が今年はラッキーでも来年はどうかわからないんだもの。私はお財布を毎年は買い換えないし。ダメな色だけ避けて、後はもう気分で決めるか……迷うところです。そうそう、レシートを入れっぱなしにしてるのも良くないって聞いたことがあって、それは気をつけてます。
今、たまたま、お財布を買い替えたい気分だから、この前読んだ記事がものすごく気になっています。