売ったはずの小説

売ったはずの本を惜しく思い、新たに買い直したところ、後日発掘された古いダンボールから、その売ったはずの小説が出てきてしまいました。さすがにちょっと落ち込みました。しまったまま忘れていたんだなあと……。なくして初めてその価値に気付いたはずだったのに……。
まあそんなこともありますよね。とりあえず古い方はさくっと某チェーン古書店に売り払いました。長いこと埃臭い場所に詰められていたせいで、だいぶ傷んでいたのですが、某チェーン古書店の査定に出すと、1冊1円で売れました。ここは状態のよくないものでも結構買い取ってくれるので好きです。書見がてらちまちまと持ち込んでいます。しかし、「買い取れません」「では処分でお願いします」とやりとりしたはずのものが普通に売り場に並んでいるのを目にした時は……ちょっとツッコミたくなりました(笑)。
それにしても、人間の記憶というものはあやふやなものですね。単に私の頭がアレというだけかもしれませんが。自分でしまったことを忘れて、売ってしまったと思い込むだなんて……。これを期に、管理できない量の本についてはちょっと処遇を考えたほうがよいかもしれませんね。手間と時間と思い入れを考えると、なかなかできないことではあるのですが。

おそばとお茶漬け

某大都市に出張してきたという友人が、私の大好物のお麩饅頭の他に、ひつまぶしの素を買ってきてくれました。レトルトパウチになっているうなぎをご飯に乗せ、ふりかけを掛けて、お湯を注いだら出来上がりという簡単仕様。ほんのりわさびが効いた風味が大好きです。ずるずるはふはふ、某お茶漬けのCMのように食べると、よりおいしさが増すような気がしています。
我が家の地方でもひつまぶしを食べられることは食べられるんですが、そうそう気軽に食べられるお値段ではないのです。まあそんなわけで、いち小市民には色んな意味でちょうどよい感じです。
ずるずるはふはふと言えば、日本を訪れた外国人が驚く習慣として、麺類を音を立てて啜る、というものがありますね。夕方のニュース番組などを夕食づくりの合間に見ていると、旅の恥はかきすてとばかりにノリノリでやってみる人、とても恥ずかしそうに控えめな音を立てて啜る人、色んな反応を見られる機会があって面白いです。
音を立てることによって空気を共に吸い込むことになり、香りの良いものはより香りを楽しむことが出来る……という話を聞いたことがあります。確か時代小説だったと思うのですが。夜鳴きそばの食べ方だったかな?お茶漬けにも適用されうる話ですよね。