駅前絵広場は憩いの場

職場の最寄り駅には駅前広場があります。そこには大きな木がいくつも植えられていて、緑豊かな広場です。駅から降り立って広場を見渡すと、いつも多くの人が目に飛び込んできます。春夏秋冬、もちろん、季節によって人々の服装やくつろぎ方は違いますけど、いつの季節にもその光景はあるんです。待ち合わせをしている人やお喋りをしている人など様々です。真冬以外は木陰でお昼寝をしている人だっているんです。木陰のランチは季節には関係ないみたいです。まぁ、さすがに冬は寒そうですけどね。けど、意外にも季節に関係なく本を読んでる人も多いんです。そこでの読書を楽しんでるのか、時間をつぶすためにそこで読んでるのか、それはわかりませんけどね。私も春風に吹かれながら木陰で本を読むことをイメージすると、すごく気持ちが和みます。そして、年中毎週末にはフリーマーケットも開催されています。その日は特に朝から夕方まで本当に賑わっています。外国人の観光客の人達もそこで楽しんでいる様子を目にします。だって、通常のお店では絶対に見つかりそうにない物がありますもの。骨董品らしきものやサイズがあるのかないのかわからないような個性的な洋服やマニアックなおもちゃだったり、アクセサリーだったりと、見ているだけでも楽しいのは間違いないです。そうそう、古めかしい本も売っていて、そこを私は覗きます。完全に日常に溶け込んでいる駅前広場。そこを通り抜けて行く間に見える光景を楽しみながら、私はいつも通勤してるんです。

現代の魔法『ナッジ』

この前、たまたま行動経済学について書かれた記事を読みました。これだけを聞くと、すごく難しいお話のように思えるんだけど、実際には日常生活に基づいた興味深い内容でした。『ナッジ』と言って、行動経済学においては人がより良い選択をするように促す戦略があるんだそうです。その記事に載っていた面白い例があるんですけど、私が知っていることの中に、まさにその例そのままで、あれは『ナッジ』だったのかと初めてわかったことがあるんです。その例とは、放置自転車に悩まされていた雑居ビルのオーナーが取った行動についてです。そのオーナーの貼り紙が『ここは自転車捨て場です。ご自由にお持ちください』という文面だったんです。そして、この貼り紙は効果てきめんで、それ以来、放置されなくなったんだそうです。これは、自転車を放置しないという選択をさせるために有効な『ナッジ』だったと言えるんですって。実は私、近所でこれとまったく同じ文面の貼り紙を見たことがあるんです。『ナッジ』なんて知らなかった私は、『自転車捨て場』なんていうものがあることに感心したものでした。きっと、駅に近かったそこにも勝手に自転車が置かれていたんでしょうね。私が見た時には、一台も停まってなかったから、きっと効果があったんだと思います。他には、スーパーでの陳列の場所や金額の表示方法なんかにも活用されていることが多いんだそうです。単に価格で誘導するのではなく、消費者が自分のニーズで良い選択をするための指標という役割を果たすんだそうです。人間の購買に関する行動を研究する行動経済学っていう学問、ちょっと面白そうです。