処分しようとしていた本を読んだら

蔵書が溜まってくると視覚的にうるさいので、定期的に書棚の整理をすることにしています。新しいものを買ったら別なものを手放す、決してギチギチには詰めない(戻しにくくなるので)、床に平積みにしない、という3つのルールを守っています。いつまで守れるかはちょっと自信がありませんが……。
この間も、そのようにして整理をしていました。その結果、手放し候補になったのが某童話でした。1つの教訓としてまとめてしまうなら、幸せはいつでも自分のそばにある……といった内容になると思います。とても有名なものですし、図書館から消えることもまずないだろう、と考えました。
とりあえず、処分する前に一読しておこうと思い、さほど長くもないそれを1行1行じっくりと読んでいくと、とある思い出が脳裏に蘇りました。それはもう○○年前、家族で市民ホールのこの童話が元の演劇を観に行った時のものでした。
どうして忘れていられたんだろうと不思議に思うくらい、ありありと思い出せました。その本はその帰りに物販コーナーで両親に買ってもらったものだったんです。結局手放せず、別の小説を処分しました。
普段は忘れていても、モノをきっかけに思い出すことってありますね。また大切にしていこうと思います。