まさか……いえ、当然

最近、うちのワンコが鳴き続けることがあります。お散歩もごはんも済ませてるのに、なぜかこっちを見て訴えるんです。仕方なく、もう一度お散歩に出ることもあります。けど、どうも違うみたいなんですよね。喋ってくれないからわかりません。「一体、何が言いたいの?」と頭を撫でてみるけど話してはくれません。子供の頃に読んだ絵本では、犬はちゃんと自分の気持ちを話していたんですけどね。絵本の中の動物たちは、犬に限らず普通に人間と話をしますものね。
こんなことを考えていたからか、夢を見てしまいました。覚えているのはうちのワンコを抱っこしていて、ふと見たら首元の毛が抜けて地肌がぽっかりと顔を出してる場面からです。「こんなになってるなんて大変! 急いで病院に行かなきゃ」って私は大慌てでした。そしたら、ワンコが病院に行く前にウンチがしたいって言ったんです。私はその声を聞いて、「喋れるようになったの? すごいじゃない!」って言いました。けど、とにかく、急いでトイレを探すことが先です。でも、なかなか見つからないんです。そうこうしているうちに、ワンコが「もう出ちゃった」なんて言ったんです。うわぁ、間に合わなかった。でも、なぜかいつの間にかテレビのCMのようにオムツをしていました。けど、今度はオムツを交換する場所を探さなくちゃいけません。あちこち探し回ってるところで目が覚めました。「まさか」とベッドから起き上がって見たら、ワンコはオムツなんかしていませんし、喋りもしませんでした。当然です。願望は、絵本や夢のようには叶いませんよね。そして、夢はいつもどこか支離滅裂です。