神の居る月、居ない月

10月、というと日本では現在、どうしてもハロウィーンの方が目立ってしまうかと思います。外から来たお祭りの方が大々的に楽しまれているなんて日本らしいというか、逆に日本でしかないのかもしれません(笑)

じゃぁ10月の日本の伝統はあるのか、と調べたところ、ハロウィーンのように日本全体でお祝いできるようなお祭りやイベントはなさそうでした。

しかし旧暦の10月なので現在では11月の行事なのですが、出雲では神在月(かみありづき)に伴い「神迎神事・神迎祭(かみむかえしんじ・かみむかえさい)」というものが行われるようです。ちなみにお祭りや観光イベントではないために一般人の参加はできません。

一般的に10月の異称は神様が出雲に一斉に会し、それ以外の土地で神様がお留守になってしまうこと「神無月(かんなづき/かみなしづき)」と呼ばれますが、出雲で逆に、神在月と呼びます。

……というのは有名な話かもしれませんね。

出雲ではそんな神様をお迎えするためのお祭りと、各地方にお見送りするための「神等去出祭(からさでさい)」というのがあるそうです。

異称の話は知っていましたが、迎える行事だけではなく、お見送りもあるのは初めて知りましたね。日本の伝統とは言えど、知らないことが多いので、こうして調べることの大事さを思い知ります。

それにしても、一般の参加がなく、しかも現在の暦では11月の行事、ということで、本当に10月の目立ったイベントはハロウィーンくらいしかないのだな、と思いました(笑)