落第が転機に

だれもが知っている文豪たち。なかなか優秀な人が多いですよね。やっぱり文章に秀でた人は、成績も優秀なのかなって思ってしまいます。けど、先日、読んだ本に書いてあったんだけど、優秀な文豪でも一度くらいは挫折しているものなんだそうです。というより、挫折を経験した人の方が、それが転機になって、その後の成績がさらに素晴らしいものになったりしてるようなんです。そこには、夏目漱石と志賀直哉のことが取り上げられていました。まず、夏目漱石は、典型的な優等生なんだけど、一校在学中に落第を経験しているんです。でも、それが却って良い結果を招いているんです。落第以降、一校を首席で通して、大学でも特待生だったんです。漱石は、若い頃に一度くらいは挫折を経験した方が人間的な奥行きを獲得できると言っているんですって。一方、志賀直哉も学習院中等科時代に落第をしているんです。でも、そのおかげで、武者小路実篤と同級となったことがきっかけで生涯、友情を育んだということです。まさに、二人とも、落第が人生の転機だったと言えますよね。何事もなく順調に進み過ぎると、それが当たり前になってしまうから、自分自身を見つめ直すことができないのかもしれません。苦労があったり挫折があったりしないと、学べないこともあるんですね。そんな風に有名な文豪たちも挫折を味わっていたなら、凡人の私なら当然です。仕事で上手く行かなくったって、そこから学ぶことがあるって思うように努力します。