おそるおそる、こわごわ

大好きな小説のコミカライズって、読むのが楽しみな反面、不安な部分もあります。ファン心が行きすぎて、並々ならぬ思い入れをしてしまっている登場人物のデザインが、想像していたのと全然違ったらどうしよとか…。そういうことをたくさん考えてしまうのです。言動なんかも、文字だけだったらあれこれ想像出来たところを、実際の絵にして、マンガで動きをつけていくと、「想像していたのと全然違う!」と感じられてしまうことがあるんです。いつもいつもというわけではないですが…。自分の中では、想像していたものが最も正しい形になってしまっているのですが、なんせ公式設定はコミカライズされた方ですから、自分の中で信じていた作品の形が、思いもよらぬところで崩されてしまう可能性もあるんですよね。愛着もわきすぎてしまうと、こういうときに結構不便で、大変です。ただ、それを上回る感動に出会うことも多いので、コミカライズをはじめとするメディアミックスには、ついつい手を伸ばしてしまいがちです。「私の中の作品像はこうなっているから!」と突き放して、メディアミックスされたものにまったく触れないで生きていくのもまた寂しいんですよね。複雑な心境ですが、これも楽しめるようになるでしょうか。