寄り添う言葉

時々、安易に口から出る励ましの言葉を飲み込むことがあります。それは、仕事や趣味や、時にはプラベートでも困難にぶつかってる時、今まさにそんな状況の中で真剣に向き合っている人に声を掛けるときです。つい「頑張ってね」って。でも、もう十分頑張ってるのはわかってるんです。だから、そう声を掛けるのは違う気がするんです。「じゃあ、なんて言ってあげればいいんだろう」って考えてもなかなか答えが見つからないものです。「頑張ってね」じゃなければ、「絶対にできるよ」なのか「上手く行くように祈ってるよ」なのか……。
実は先日、頑張れない人に向けた名言集という本を見つけたんです。そこに書いてあることはすごく納得できました。落ち込んでいるときには、巷に溢れているポジティブな励まし、つまり聞き飽きた言葉では一歩踏み出せないって。必要なのはそっと寄り添うような言葉なんです。寄り添いながら、結果的には前向きになれるような新しい視点や考え方を提供することが大事なんです。「弱音を吐くな」ではなく、弱音は吐いたっていいんです。「無理しないで休んでね。待ってます」こんな風に声を掛けることができれば、その人だって「うんざりだ」とか「だからこれ以上、もう無理なんだって!」なんて思わなくもいいんです。私もこれからはその本に書いてあるように、そっと寄り添ってあげれたらいいなって思います。