ネタから始まるストーリー

お笑い芸人の人って、よくテレビに出ている人からあんまりメジャーでない人まですごく沢山いると思うんだけど、その人たちみんながやってる共通のことがあるんです。この前、あるコラムを読んで知ったんですけどね。実は、みんな日々ネタを作っているってことです。もちろんお客さんを笑わすためにです。彼らは笑ってもらわないことにはお話になりません。それによって、活躍できるかできないかが決まるんですから。真剣に取り組まないはずがありません。だから、何よりも最優先で必要だと思うのがネタを書くためのテーブルなんだって。お金がなくても、引っ越しをしても。コラムにはそのハンパない苦労のことも書いてありました。なんだか見方が変わりそうです。次々新しいネタがないと続けていけないお笑いを軽々しく思ってなんかいられません。こっちはただ笑っているだけですけど。
そう考えると納得できる事があります。お笑い芸人さんの中には素晴らしい小説や脚本を書く人がいますよね。今までは、畑違いでも活躍できる才能のある人っているんだなって思っていました。でも、そうじゃないんですね。日々アンテナを張り巡らせて情報を集めて、それから自分なりに考えてお笑いのネタを溜めること、その根本的なところが似ているから小説が書けるんですね、きっと。だから今ではテレビで見ても、尊敬のまなざしを向けながら笑っています。