この前、たまたま行動経済学について書かれた記事を読みました。これだけを聞くと、すごく難しいお話のように思えるんだけど、実際には日常生活に基づいた興味深い内容でした。『ナッジ』と言って、行動経済学においては人がより良い選択をするように促す戦略があるんだそうです。その記事に載っていた面白い例があるんですけど、私が知っていることの中に、まさにその例そのままで、あれは『ナッジ』だったのかと初めてわかったことがあるんです。その例とは、放置自転車に悩まされていた雑居ビルのオーナーが取った行動についてです。そのオーナーの貼り紙が『ここは自転車捨て場です。ご自由にお持ちください』という文面だったんです。そして、この貼り紙は効果てきめんで、それ以来、放置されなくなったんだそうです。これは、自転車を放置しないという選択をさせるために有効な『ナッジ』だったと言えるんですって。実は私、近所でこれとまったく同じ文面の貼り紙を見たことがあるんです。『ナッジ』なんて知らなかった私は、『自転車捨て場』なんていうものがあることに感心したものでした。きっと、駅に近かったそこにも勝手に自転車が置かれていたんでしょうね。私が見た時には、一台も停まってなかったから、きっと効果があったんだと思います。他には、スーパーでの陳列の場所や金額の表示方法なんかにも活用されていることが多いんだそうです。単に価格で誘導するのではなく、消費者が自分のニーズで良い選択をするための指標という役割を果たすんだそうです。人間の購買に関する行動を研究する行動経済学っていう学問、ちょっと面白そうです。
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『コラム法』って知ってる?
現代はストレスが溢れている時代ですよね。なんのストレスも感じない人なんていないんじゃないかな。もちろん、それに強い人、弱い人はいるでしょう。だから、同じことが原因だとしても人によって感じ方も違います。先日、見かけた記事によると、最悪の場合はストレスが原因で死に至ることもあるんだとか。眠れない、食べられないってなると、それに追従して様々なところに不調をきたしてくるんだそうです。そうなれば、やっぱり危険ですよね。それを解決するには、自分の思考をコントロールすることが大事なんだって。そして、そのためには『コラム法』というものが有効なんだそうです。それは、自分の気持ちを書き出すことなんです。そう、コラムを書くようにです。何か失敗や落ち込むことがあった時に、その時の自分の気持ち、どうすれば良かったのか、などをとにかく書くといいんだそうです。そうすることで、冷静になれて、解決に繋がる考えが出てくるんです。そして、そのために工夫をすることができます。そうなれば気持ちは楽になるし、新しい気づきも生まれるというものです。このトレーニングを繰り返すことで、ストレス場面を切り抜けて行けるようになるんですって。そうなれば、自分に自信もつきますよね。
これ、私は子供のころから自然にやってきたかも。私は読むこと、書くことが好きだから、日記を書いたり、ちょっとしたことを記したりして育ちました。もちろん、今でもそうです。でも、この記事で知った『コラム法』っていう訓練。これからは、さらに意識してやってみようかな。心も体も健康に過ごしたいですものね。
ご近所トラブル小説
時々実際にあるご近所のトラブルをテレビでも目にすることがあるけど、今読んでる小説にも出てくるんです。それには子供が関わっています。子供には罪はないと思うんだけど、親の都合や付き合いにどんどん巻き込まれていくんです。その内容は本当に「小説で良かった」と思います。だって、実際にそんなことが起こったら、ものすごく怖いんですもの。でも、起こるかもしれないって思える内容なんです。人間の深層心理ってはっきり言って、とても口にできないようなこともあります。私だって、心の奥で思ったり感じたりすることは全て良いことかって聞かれたら頷けません。それぞれの育った環境も違うし、その時の立場もあります。みんなが自分本位でいたら上手くいくはずなんてないですよね。お互いを理解しないと。特にご近所の問題は深刻になることが多いみたいです。なぜなら、小学校、中学校、高校、大学、どれも卒業すれば別々の道に進むことが多く、ともに過ごすのは一時期だけだと言えるけど、近所の問題となると、一生の問題だと言っても過言ではありません。ローンを組んで家を購入している場合も多いから、簡単に引っ越しをするという手段は選べませんものね。やっぱり巻き込まれたくないって思うのが本音です。私は子供の頃のことを考えても、たぶん平和な中で育ってきたと思います。だから、小説の中のトラブルは、疑似体験のようで鳥肌が立ちます。それはやっぱり小説の中だけで十分です。現実は持ちつ持たれつでお互いに譲り合って協力し合って生活していきたいですよね。
『恋煩」いっていう病気
先日、ある小説を読んでいたら、そこに出てきた『恋煩い』という言葉。普段はあんまり耳にしませんよね。でも、誰もが一度は聞いたことがある言葉なんじゃないですか? 私はそれを単に誰かに恋をすると一日中ずっとその人の事を考えて、ため息をついたりするから、そう呼ばれるものなんだと思っていました。でも、その小説に出てきた『恋煩い』って、本当に病気だったんです。食欲が全くなくなって、眠れなくなって、ついにはベッドから起き上がることもできなくなるんです。「そんなことってあるの?」と驚くばかりでした。けど、実際にも『うつ』に似た症状になったりするんですって。もちろん片思いでなくなれば治るんでしょうけどね。私はというと中学の時には、そこまでじゃないけど憧れの先輩のことを考えてはため息をついたりしてたかな、なんて思い出します。けど、たぶん食欲が失せたりはしなかったと思います。そんな記憶もないですし。でも、中学生時代のピュアな気持ちは懐かしいです。
けど、『恋煩い』って年齢に関係なくなってしまうものなんですね。だって、小説の中の登場人物なんて50歳でしたから。まぁ、「小説だから現実ではない」と言われればそこまでですけど。50歳のそれは重症でした。けど、いつか読んだ本には「人は死ぬまで恋をすることができる」って書いてありました。それって素敵ですよね。場合によっては問題ですけど。
尊敬に値します!
このところ出勤時間がいつもより1時間半も早いから、電車の混み方が随分違います。早くいつもの時間に戻りたいんだけど、訳あってまだしばらく続きます。混んでる中でも少しでも空いている車両をと探しながら乗ってるんですけど、途中の駅からもどんどん増えてきます。そんな状況だから私はいくら小説の続きが読みたいと思っても諦めています。トートバッグの他に手提げも持っている私は座れた時でないと読書は無理です。つり革をしっかり掴んでいないと、電車の揺れには本当に弱いんです。そんな中で驚きの事実があります。かなり混んでる車内であっても本を読んでいる人がいるってこと。立っている他の人と体の一部が触れているくらいなのに、片手でつり革を持ち、片手で本を持って読んでいるんです。中にはどこにも掴まっていない人もいます。すごい! 初めて気づいた時には思わずその様子をジッと見てしまいました。そして先日、よく見ると女子中学生っぽい二人はギュウギュウの中で立ちながらにしてテスト勉強をしていたんです。問題集に赤いシートを当てて正解の文字を見えなくして英文を見ていたんです。そこまで熱心に取り組んでいるなんてビックリです。けど本当は、熱心なことへの驚きよりも、電車で立ちながら揺れないで読書や勉強が出来るというその事実の方が一番の驚きで、尊敬ものなんですけどね。
やっぱり小説かな
先日、友人と久しぶりに映画を観ました。かなり話題になっていたものだからすごく楽しみにしていたんです。封切りになってからもう随分経っているし、仕事を終えてからの時間だから空いてるだろうって思っていたら予想外の人。念のために昼間にネットで席を確保してたから良かったものの、ほぼ満席だったんですもの。まさかそこまでの人気だとは。そうそう。その日がレディースデイだったこともあるかもしれません。私たちは偶然のレディースデイにラッキーだと喜んだけど、その日をめがけて来ている人もいますよね、きっと。そして胸の高鳴りを感じていると、いよいよ始まりました。でも、始まってまもなく私の中にはちょっとした違和感が……。自分でも初めはよくわからなかったんだけど、なぜか入り込めないんです。映像はものすごくキレイで、「これが話題の映像かぁ」と思うんだけど、何かが違う。そうなんです。実は私、その原作をすでに読んでいたんです。だから、いくら素晴らしい映像であっても自分の思い描いていたものとのギャップがあったんだと思うんです。小説を読んでると、必ず頭の中には無意識のうちに登場人物や風景が見えています。その小説も読んだ後に、すごく良かったと感じていたから映画にもすごく期待していたんです。そのうえ話題にもなっていて世間の評価も良かったから。でも、結局、最後まで私の心にはしっくりと入ってきませんでした。友人はというと、「すごく良かったね」と満足そうでしたけど。「この物語は自由にイメージできる小説の方が私には向いてたのかな」なんて考えながら家路につきました。
文芸書の売り上げランキング
本屋さん行くと、そのお店や全国の売り上げランキングが書いてあることがあります。特にお目当ての物がなく、何か気に入った物があれば……と思って書店を覗いた時には、やはり気になります。上位の本は手に取って見てしまいます。
先日、アマゾンの文芸書のランキングの記事を見かけました。2位は芥川賞を受賞した小説だから頷けます。でも、1位はちょっと意外な結果でした。あるミュージシャンのドキュメンタリー小説だったんです。その本が発売になったことは別の記事で知ってたんだけど、まさかベストセラーになるなんて思いもしませんでした。そして、3位はというと小説でもビジネス書でもなく、日本語の成り立ちに関する日本語論のような物でした。10位までを見てみると、小説が多いけど、詩集があったり美術に関する物があったりと結構幅が広いなっていう印象を受けました。ということは、読者の年齢層や生活環境は様々なんだなって改めて思いました。そして、私がミーハーなのか、そんなランキングを見ると、内容を全く知らない本がやっぱり気になってくるんですよね。中でも「ランキング入りする詩集ってどんなのだろう」って思ってしまいました。でも、今までの経験上、沢山の人の支持を得ている本はそれだけの価値があることが多いんです。だから、その詩集が今、ずっと気になっています。
心の地雷を踏んだら
たまに自分でも仕事をしていて余計なことを言ってしまったなって思うことがあります。良かれと思っても相手をすごく不機嫌にさせてしまったり、誤解されたり、もしくは言わなければ良かったと反省するような場合です。以前の上司に対して、何気に言ったことが地雷を踏んだと大反省するようなことが度々ありました。そうなってから後悔しても遅いんです。
けど、先日、『心の地雷を踏まないコツ、踏んだときのコツ』という本を見かけたんです。悪気はなかったのに相手を不快にさせてしまったり、相手は触れられたくないと思っていることを言ってしまったりということって誰でも一度や二度は経験がありますよね。その本には、相手が心を開きやすい距離感を取る方法や気に障りやすい口癖などを分かりやすく解説してあるんです。それが分かれば回避できます。そして、それだけではなく、もし踏んでしまった時のフォロー術も紹介しています。それが理解できていれば、もし、うっかりそうなっても強い心で前向きに対応できますよね。上手に謝る事もできるでしょう。人によっては「こんなことで怒る?」と思うようなこともあります。この本をしっかり読めば、そんな時にでも慌てずにスムーズな人間関係が築けそうです。ちょっと真剣にじっくり読んで自分のものにしたいなって思います。そして、かつての上司に会っても、もう地雷を踏まないようにしたいものです。
短編小説と長編小説
小説を選ぶ時に私は長編を選びがちです。と言っても、何巻にもわたっているものはというと、そこまでは望みません。持ち運びやすい文庫本なら1冊が一つの物語になっているものが好きなんです。特に理由があるわけじゃないけど、本屋さんで「これ、面白そうかな」と思って、パラパラと中を見て、目次を見て、短編集だとちょっとがっかりした気分になるんです。1冊が1つの物語での完結を求めているのかもしれません。だから、その選択は重要なんです。読み始めたけど意外にもその世界に入り込めなかった時には、最後まで読むのにものすごく時間がかかったり、なかなか進まないがために途中で放置してしまって、代わりに他のものを探しだすなんてことになりかねません。
でもたまに、短編集だけど良さそうって思えるものに出会うことがあります。先日がそうでした。しばらく、少し重めの長編にどっぷりハマっていたからでしょうね。ちょっと気分を変えたいって無意識に感じていたのかも。でも、その本の冒頭にめずらしく著者の前書きがあって、自分がその本を書いたいきさつが掲載されていたんです。初めにそれを読んだら、さらにその小説に興味が湧いてきて早く読みたくて仕方なくなったんです。それなのに、意外にもその前書きが長くて……「まだ始まらないの?」なんて思ってしまったんですから。きっと、それが戦略だったのかも。読み手の心がわかっていますよね。今、ようやく一つ目の物語が始まったところです。これからの行方がすごく楽しみです。
カフェにコンセプトを
カフェで読書をするのが好きです。休みの日にコーヒーを飲みながらのんびりとした時間を過ごすのは家でももちろん可能だけど、カフェだとちょっと贅沢な感じがするんです。最近は本屋さんでも併設しているところが多いから、ゆったりと本を選んで、買う前にちょっと中身を確認してみたり、買ってそのままそこで読んだり、と有意義な休日を過ごせます。
けど、最近はもっと多様化しているんですね。先日、見かけた雑誌には『コンセプトカフェ』というものが特集されていたんです。その名の通り、何かのコンセプトを持っているお店なんです。「へぇ、変わってる!」って驚きのコンセプトを持ったお店がいくつも載っていました。なかでも面白かったのが『ものづくりカフェ』です。ショッピングモールでもちょっとした体験ができるイベントが開催されていることがあります。以前、旅先でカバン工房に行った時には『カバンづくり体験』があったのを覚えています。そういうのってなんだかワクワクしますよね。雑誌に載っていたそのお店は、タブレットに自分でデザイン画を描いて、それをシートにしてラテアートができたり、マカロンに好きな絵を描けたりと、とっても楽しそうでした。作ったものを使って食べたり飲んだりできるというのが嬉しいですよね。カフェは進化し続けています。