『恋煩」いっていう病気

先日、ある小説を読んでいたら、そこに出てきた『恋煩い』という言葉。普段はあんまり耳にしませんよね。でも、誰もが一度は聞いたことがある言葉なんじゃないですか? 私はそれを単に誰かに恋をすると一日中ずっとその人の事を考えて、ため息をついたりするから、そう呼ばれるものなんだと思っていました。でも、その小説に出てきた『恋煩い』って、本当に病気だったんです。食欲が全くなくなって、眠れなくなって、ついにはベッドから起き上がることもできなくなるんです。「そんなことってあるの?」と驚くばかりでした。けど、実際にも『うつ』に似た症状になったりするんですって。もちろん片思いでなくなれば治るんでしょうけどね。私はというと中学の時には、そこまでじゃないけど憧れの先輩のことを考えてはため息をついたりしてたかな、なんて思い出します。けど、たぶん食欲が失せたりはしなかったと思います。そんな記憶もないですし。でも、中学生時代のピュアな気持ちは懐かしいです。
けど、『恋煩い』って年齢に関係なくなってしまうものなんですね。だって、小説の中の登場人物なんて50歳でしたから。まぁ、「小説だから現実ではない」と言われればそこまでですけど。50歳のそれは重症でした。けど、いつか読んだ本には「人は死ぬまで恋をすることができる」って書いてありました。それって素敵ですよね。場合によっては問題ですけど。