この前、小学生が書いたという自己啓発の本を紹介してる記事を読みました。著者が小学生で、それも自己啓発本って……驚き以外の何物でもありません。私も小学生の頃から読書や文章を書くことが好きだったけど、私が書いていたのは童話か詩か、いいところ、エッセイのような日記です。彼が本を書こうと思ったキッカケがこれまたスゴイ! 悩んでいた昔の自分にプレゼントする本を書きたいと思ったって。こんなこと思うなんて、ただ者ではありません。小学生なのに『昔の自分』って……そこは少し微笑ましいって思ったんだけど、実は小学校3年生の時にいじめにあってしまったようで、その頃のことを想って綴られているようです。そして、彼はそれ以来自宅での学習をしているそうです。なんとなく学校へ行ってなんとなく過ごしていることを考えたら、ずっと内容の濃い日々を送っているに違いありません。ルールを守ることは大事ですけど、そのルールに従うことがどんな時も100%正しいというわけでもないんだと思います。自分を守り、そして伸ばす方法は、もしかしたら、人それぞれなのかもしれません。自宅の学習を肯定しているわけじゃないけど、彼にはそれが合っているってことなんだと思います。世界の偉人と言われている人の中にも、同じような人がいますものね。
素晴らしいと評価されている彼が書いた本ももちろん読んでみたいと思いますけど、それとは別に『人それぞれのやり方』ということを考えさせられる記事でした。
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甘えさせてくれる人
世の中には甘えるのが上手な人がいますよね。そんな人が嫌味もなくサラッとお願いごとをしたりするのを目の前にした時には、本当に羨ましくなってしまいます。私もあんな風に上手に甘えられたらいいのにって。どちらかというと、私はそういうことが苦手です。あえて、「よしっ」と意識をしてしまうから、なんだか取ってつけたような感じになってしまって、不自然極まりないんです。
今、読んでる小説の主人公も甘えることが苦手な女性です。でも、同い年の青年との出会いがあって、彼にだけは甘えられると言うんです。彼が100%自分を受け入れてくれて100%甘えさせてくれると出会ったその日から感じ始める彼女の心理描写が、なんとも艶めかしいんです。表に出してはいけないような心の奥底の声が文字となって目に飛び込んでくるからかもしれません。彼女と同い年の青年は、感情を露わにする人ではなく、常に冷静な、それでいて温かいと表現してあります。いけない事をしたときには、きっちり叱ってくれるし、褒めるときには頭に手を乗せてくれる。それは天にも昇るような居心地の良さなんです。でも、その感覚がなんとなく私にはわかります。そんな風に扱ってもらえて心がトロけそうな感覚になったことが私もあるんです。物語がどんな風に展開していくのか、今、一番興味のあることです。