まるでノンフィクション

ふつう小説はフィクションのはずなんだけど、たまに実際の事故や事件を題材にした物語があります。それが題材になってると公言されているのかいないのか、そこはわからないんだけど、読んでたら明らかにそうだとわかるんです。けど、そもそもノンフィクションじゃなくて、勝手に小説にしてしまってもいいのかなってことなんですけど。でも、名前を出しているわけでもなし、単なる物語だと言えば何ら問題がないんでしょうか。そのあたりは一読者の私にはよくわかりません。
でも、先日も実はそんな小説を読んでいたんだけど、やっぱり内容が内容だけに緊迫します。まるで当時者になったような感覚になりますもの。けど、それぞれの立場での見方や考え方が描かれているから、よけい事実を追っているように思えるんですよね。思わず、本当はこうだったのかって思ってしまうんです。でも、冷静に考えてみたら、小説なんだから、「いやいや、これは作り話であって真実ではない」って思い直すんです。でも、ついつい新聞の記事のように受け取ってしまう自分がいます。だから、読みながら、またしても『そんな内情だったのか』なんて思ってしまって、はたと気づくんです。これは小説なんだって。
けど、作者はどうして事件の内情を知ってるんだろう。あ、これも違いますよね。取材で知ったかもしれないけど、全くの想像かもしれないですものね、あくまで物語ですから。

懐かし可愛いキャラクター

友人が仕事に関わってくれることになって、先日、職場を訪ねてくれました。打ち合わせをしていくつかの確認点を話し合って、これから進めていけるように共有しました。その日、彼女が来るまでに自分の仕事は終えていたから、あとは、少しお喋りをして時間を過ごしました。
翌日、出勤した私は見かけないボトルを見つけました。可愛いキャラクターの柄のマイボトルです。「昨日、彼女が持っていたような……」と思って、確認してみたらやっぱり彼女の忘れ物でした。次に会う時まで預かっておきます。けど、私が注目したのはボトルの柄です。そのキャラクターって子供のころから大好きだったから、久しぶりにじっくり見ると本当に懐かしくって……。でも、それは色褪せることなく、今でもそうやって様々な小物に使われてるし、各地で展覧会も開催されているようなんです。そして、なにより子供時代に大好きだった絵本や小説もちゃんと受け継がれていて、今でも書店には沢山並んでいます。むしろ、今の方がファンも多く、雑誌でも特集があったりします。登場人物もみんな個性的だからとっても楽しいんですよね。
そう思っていたら偶然にもそのキャラクターの記事を見かけたんです。ずーっと愛され続けるキャラクターなのは間違いないけど、やっぱりここ最近、すごく勢いがあるらしいんです。絵本や小説の売り上げもだけど、記事を読んだらビックリです。展示会や博覧会は大人気で、オンラインショップにファンクラブがあり、公式ツイッターやフェイスブックまであるんですから。私の知らないところでこんなことになっていたなんて! そりゃ、友人のマイボトルも納得です。