デマについて

普段、新聞をゆっくり読んでる暇がないから、主にネットニュースで情報を取り入れていることが多いです。あとは、本や雑誌でも情報を得ています。本や雑誌ではまず間違いはないはずだけど、ことネットに関しては結構な頻度で『デマ』もあるようなんです。先日、読んだ記事に書いてあったんです。そして、もちろん日常生活にそれは溢れているんですって。その記事に紹介してあったのが『デマの心理学』をいう本でした。そもそも特に注目されるようになったのは、東日本大震災以降なんですって。SNSが災害時の情報収集として使われたからです。そして、その後、熊本地震や津波警報、日々の事件や事故などが起こるたびに多くの『デマ』が飛び交ったというんです。誰かの『冗談』がいつのまにか『真実』に変身してしまっているんです。
その本は、『デマ』が広がる仕組みや傾向を紹介してるし、実験とその結果そして分析を紹介しています。けど、それは最近になってできたものではなく、大昔からあったものなんですって。そして、本質はそんなに変わってないんだとか。悪意のあるものじゃなくても、いつのまにか変化をしてしまって『デマ』となって一人歩きを始めちゃった、なんてことがあるようです。
その記事の結論は、それを有効に防ぐ手段の一つに、聞き伝えにはどんな物事に対してもまず疑ってみることなんです。しっかりした根拠が見えなければ、耳にしたことを安易に信用してはいけません。だって、そんなことで踊らされたくないですものね。

寄り添う言葉

時々、安易に口から出る励ましの言葉を飲み込むことがあります。それは、仕事や趣味や、時にはプラベートでも困難にぶつかってる時、今まさにそんな状況の中で真剣に向き合っている人に声を掛けるときです。つい「頑張ってね」って。でも、もう十分頑張ってるのはわかってるんです。だから、そう声を掛けるのは違う気がするんです。「じゃあ、なんて言ってあげればいいんだろう」って考えてもなかなか答えが見つからないものです。「頑張ってね」じゃなければ、「絶対にできるよ」なのか「上手く行くように祈ってるよ」なのか……。
実は先日、頑張れない人に向けた名言集という本を見つけたんです。そこに書いてあることはすごく納得できました。落ち込んでいるときには、巷に溢れているポジティブな励まし、つまり聞き飽きた言葉では一歩踏み出せないって。必要なのはそっと寄り添うような言葉なんです。寄り添いながら、結果的には前向きになれるような新しい視点や考え方を提供することが大事なんです。「弱音を吐くな」ではなく、弱音は吐いたっていいんです。「無理しないで休んでね。待ってます」こんな風に声を掛けることができれば、その人だって「うんざりだ」とか「だからこれ以上、もう無理なんだって!」なんて思わなくもいいんです。私もこれからはその本に書いてあるように、そっと寄り添ってあげれたらいいなって思います。