売ったはずの小説

売ったはずの本を惜しく思い、新たに買い直したところ、後日発掘された古いダンボールから、その売ったはずの小説が出てきてしまいました。さすがにちょっと落ち込みました。しまったまま忘れていたんだなあと……。なくして初めてその価値に気付いたはずだったのに……。
まあそんなこともありますよね。とりあえず古い方はさくっと某チェーン古書店に売り払いました。長いこと埃臭い場所に詰められていたせいで、だいぶ傷んでいたのですが、某チェーン古書店の査定に出すと、1冊1円で売れました。ここは状態のよくないものでも結構買い取ってくれるので好きです。書見がてらちまちまと持ち込んでいます。しかし、「買い取れません」「では処分でお願いします」とやりとりしたはずのものが普通に売り場に並んでいるのを目にした時は……ちょっとツッコミたくなりました(笑)。
それにしても、人間の記憶というものはあやふやなものですね。単に私の頭がアレというだけかもしれませんが。自分でしまったことを忘れて、売ってしまったと思い込むだなんて……。これを期に、管理できない量の本についてはちょっと処遇を考えたほうがよいかもしれませんね。手間と時間と思い入れを考えると、なかなかできないことではあるのですが。