本屋さんは街の顔

全国には数えきれないくらい多くの本屋さんがあります。でも、どこも同じだと思ったら大違いなんです。立地条件によっても全く異なります。私自身、旅先で覗くと毎回感じることです。いつも行くお店とは全然違うって。
先日、そんな書店の違いについて書かれたコラムを読みました。本屋さんって土地柄にすごく影響されやすい場所なんですって。大手のチェーン店でさえ、品揃えが全く違うらしいんです。郊外ならコミックが多いけど。都心ならビジネス書が多いなどです。それにビル内など建物に入っているところは、その施設のカラーの影響を大いに受けているんです。たとえば、家電量販店内では、IT関係の物が多いし、洗練されたイメージのビル内では、オシャレな本や実用書が多いんだそうです。また、ショッピングモールやスーパーの中では、主婦向けの料理本などは豊富に置いてあったりするんですって。
それに、棚の並べ方にいたっては、スタッフの販売への意気込みが感じられるというんです。新刊以外は、通常は出版社別に棚に並んでいます。けど、実は顧客にとっては色んな出版社が混ざっていても、作家別に並んでいる方が探しやすいんです。だから、そんな風に作家別に並べてある本屋さんには、スタッフさんの熱意が感じられるとコラムの著者は語っていました。
今までは、お店ごとに雰囲気が違うなっていう漠然とした印象だったけど、そのコラムを読んだら、『そこの街らしい』ということなんだなってわかりました。今度から今まで以上に意識して覗いてみようかな。