昔好きだった小説家さん

先日、図書館で借りてきた小説を読み終わりました。私が中学生くらいの時にドハマりして呼んだ作者さんで当時は新刊が出る度に図書館で借りて読んでいました。無い時はリクエストしたりして(笑)ミステリー小説なのですがとても読みやすく、展開もハラハラドキドキするもので当時は周りの子もけっこう読んでいましたね。順番待ちも多かったです。
そんな作者さんの本。年齢を重ねしばらく読んでいなかったのですがたまたま図書館で見かけて手に取ってあらすじを読んでみたら面白そう!ということでウン年ぶりに読んでみることに。
中学生の私がスラスラ読めた作風ですから今もスルスル読めてあっという間に読み終わってしまいました。昔と変わらず先の読めない展開にハラハラドキドキ…夢中で読み進めていたのもあります。読了後は「あー面白かったー」って気持ちでいっぱいなのですが少しだけ物足りないような寂しい感じも。何年も経って、やっぱり私の本の好みも少しずつ変わっているのかな?そりゃ中学生が好きなものと大人が好きなものは違うか?ちょっぴり寂しさと思いつつ自分も年をとったなと思った1冊でした。もちろん面白かったのは本当なのでまた見かけた時に手に取ってみたいと思います。

引っ越しが大変なのは私の方?

お洋服が大好きな友人が今度引っ越しすることになりました。とにかく凄まじい量のお洋服を持っている彼女。初めて彼女の家に遊びに行った時には「これが俗にいう衣装持ちってやつか~」なんて思ったほどです。引っ越しの条件は当たり前に収納が充実していること。クローゼットが大きいだけじゃなくできれば衣裳部屋に少し狭くても良いからもうひと部屋…なんて言っていてこれは大変だなって思いましたね。1年365日しかないのに…ずっと袖を通していないお洋服もいっぱいあるんじゃないか、もったいないなって思ってしまいます。
そんな彼女に引っ越し大変だねって言うと「あなたが引っ越しすることになったらそっちの方が大変だと思う!」と笑われてしまいました。私の部屋…本…本…本の嵐…!本は重いから床がしっかりしたところじゃないと危ないし、段ボールに詰めるのだって大箱に詰めてしまったら持てませんから何箱にも別けなきゃいけない。それが2階・3階とエレベーターのないところだったら引っ越し業者さんも地獄だと。たしかに!(笑)
衣装持ちより本持ちの方が引っ越しは大変かもしれませんね。今回は同じコレクション仲間として引っ越しは手伝ってあげようと思います。
ちなみにお互い少しは断捨離しろーって言い合ったのが面白かったです。

気になったところにマーカーを

今まで本にマーカーを引くのを躊躇っていたけど、何回か読み返すことがある時に同じところで発見があるのに気づきました。試しポストイットとマーカーを用意して、気になったところにポストイットをペタリ。そしてマーカーを引きます。本当はあれもこれもマーカーを引きたくなっちゃうんだけど我慢して(ポストイットだらけになっちゃうからね)、新しく買った本で試してみました。やっぱり予想通り、いっぱい張っちゃった(笑)
今度は張ったところだけを読み返す作業をしてみる。そうそう!ここにしびれたんだよねとか、ここに感動したんだよねとか、さっき読んだばかりなのに新鮮な気持ちで本が読める。大切だと思ったところを繰り返し繰り返し読んでみて、少しは頭に入ったかな?ただ紙の素材のポストイットだと、すぐにやぶれちゃったりヘタっちゃうから、次は強い強いポストイットを買おうっと。
文房具屋さんに行くと沢山のポストイットがならべてあってワクワクしちゃうんですよね。私が文房具屋さんなら何時間でもいられる自信があります(笑)本屋さんの近くには文房具屋さんが併設されているところもあって、いっつもそこで時間を溶かしちゃうんです。かわいいシールの使いどころとかあったら買っちゃうんだけど、なかなか思いつかないなぁ。本を読んだ日に手帳にシールを貼るのはどうかな?なんて思ったりして。

懐かし振替し読書のすすめ

中学生の頃にドハマりしていた小説を読み返しました。最近忙しくてゆっくり小説を読む時間が無く、でも活字を読みたいって気持ちがすごくて。そこで、昔読んだことのある本だったらさらさら読めるのでは!?と思ったのがきっかけで本棚の奥底から引っ張り出してきて読み始めたんです。そしたら狙い通りさくさくするする読めて短い時間でも簡単に一冊読み終えちゃいました。そしてやっぱり今読んでもすごく面白くて楽しめました!
子供の頃に読んでた作品だからそもそも文章自体も読みやすいし、一度読んで内容をなんとなく覚えているので一文一文に集中しすぎることもありません。それでいて当時では気づかなった新しい発見があったり、懐かしさを感じたり、大人になった今だから感じる想いがあったり…一度読んだことがある作品とは言え十分充実した時間を過ごすことができました。
ただ懐かしくなっちゃって、本当は新作で読みたい本がいくつもあるんですけど、アレも読み返したいなぁコレも読み返したいなぁって出てきちゃってもっと読みたい本が増えてしまいました!全然時間が足りない!(笑)
でもこの懐かし振替し読書、あんまり時間無いけど活字読みたいって人にはすごくオススメですよ!

読書する時間がない

なんだかんだと最近忙しく読みたい本はたくさんあるのですがあまり読めていません。ちょっと時間はあっても疲れが出てなかなか文字が頭に入ってこないし、ついついうたた寝しちゃったりしちゃうんです。物語読みたいーって気持ちはすごくあるんですけどね。
もう一週間ぐらいがっつりお休みもらって日向ぼっこしながらダラダラ小説を読みたいです。となりにコーヒーとクッキーもあるといいですね。さらに欲を言えば足元には猫ちゃんがいたりして。少し疲れたらそのまま猫ちゃんとゴロンと昼寝したり。あれ?結局私昼寝がしたい!?(笑)
今もなんだか頭がぼんやり眠くってもしかしたら季節のせいかもしれないですね。せっかく読むのを楽しみに買った小説が頭に入ってんだか入ってないんだかみたいな状態で読むのはもったいないのでやっぱり大人しく読むのは我慢してしっかり休みたいと思います。もう少しで忙しいのは少し落ち着きますし、そしたら少しは落ち着いて本が読めそうです。その日のためにちょっとお高いクッキーかドリップコーヒーでもお取り寄せしてみようかな?こうやって楽しみがあるとまた毎日を頑張れる気がします。
本棚で待機中の小説たち、ちょっと待っててね!

会いたかった親子との運命的な出会い

今日の朝、運命的な出会いをしました。それは「素敵な男性との出会い」と言いたいところですが、そうではなく可愛い動物が登場する短編小説です。以前この小説が原作となった絵本を書店で見つけ、絵の美しさに一目惚れしてしまい友人の子供へのプレゼントとして購入しました。その時は内容をゆっくりと読むず、表紙に描かれていた白い雪の中に佇む二匹のきつねの愛らしさに心が惹かれてしまい、すぐさま購入を決めてしまったんです。その後読みたい思いが募りってはいたものの、プレゼント用として包装してもらったこともあり、包み紙を開けることができずに今に至ります。それから数ヶ月が経った今朝、図書館で借りた短編集がきっかけとなり再開を果たしました。絵は掲載されておらず、文字だけで書かれていたこともあり、物語がすっと心に沁みたものです。
物語はきつねの子供が手袋を買いに帽子屋さんに行くお話で、店主の優しさや親子の絆の温かさがとても印象的だったせいか、その日はいつもより幸せな気持ちで過ごすことができました。
ここ最近読んできた小説は人間の心の闇を描いたものなどが多く、どっしり重いストーリーのものばかりだったため、こんな風に癒される短編作品を欲していたのかもしれません。そして心温まる優しい小説を読むことは、大切なことだと心から思うのでした。

小説の余韻に浸りながら考えたこと

小説を読み終える時、エンディングを前にしてとても寂しく思う時があります。少しの期間かもしれませんが一つの作品に身を置き、慣れ浸しんだことにより登場人物やストーリーに深い愛着を抱くからでしょうか。今朝読み終えた小説もまたそんな余韻がいつまでも残る作品でした。そのため朝の温かな太陽の光がいつもと違って見えたような気がしました。
この小説には、登場人物達の日々の生活に起こるささやかな喜びや悲しみが優しく綴られていました。それらは温かみを帯びながらもずっしりとした切なさが宿っているため、心にじんわりと響き続けています。また日々の営みの中に必然と起こる死や思いがけない出来事がいかに心の奥に沁みるように残り、その後の人生に影響してゆくかを考えさせられました。そして今まで培われた私自身の過去についても一つずつ紐解かれてゆくような感覚を覚えたのでした。
日々の暮らしは単調かもしれませんが、毎日刻々と変化は訪れるものです。忙しく暮らしていると小さな変化を捉えることは難しく感じるかもしれませんが、少し身をひそめて自分の心と向き合うことで、変わりゆくことに敏感になるのではないかと感じます。この小説は「現在進行形で起こっていること」「過去のこと」を受け入れながら、今を生きる術を教えてくれたように思うのでした。

義理人情がたっぷり詰まったマンガを胸に眠る夜

夜眠る前の至福で幸せな時間は大切にしたいものです。私はそんなこの上ない幸せを味わう一つの方法として読書を取り入れています。小説や随筆など様々な本を手に取っていますが、ここ最近はマンガを読んでいます。その作品は一話完結の夜に開く食堂のお話です。この物語は美味しい料理はもちろんのこと、骨身にしみる人情と男と女の心情がしっとりと描かれており、心に深く響きます。本当に作品に出てくる食堂で常連客と一緒にご飯を食べている気分になるのも不思議なものです。また登場する料理も庶民的で身近なのも乙だと感じます。
さて昨晩このマンガを読んでいたら、近しい女友達のことを思い出しました。今から5年位前に出会い、よくお酒を一緒に飲んだものです。時には赤提灯灯る酒場で、またある時はファミレスと場所を変えながらもお互いのことを語り明かしたよい時間を過ごしてきました。そして彼女もまたこの作品の大ファンで、新刊が出る度に二人でよく話したものです。友人は「義理人情たっぷりなストーリーが心優しくて胸が熱くなる」と語っていました。あれから年月が経ち会うことも少なくなりましたが、これを機会にまた連絡しようかと考えています。熱燗片手に美味しいつまみと楽しいネタがあれば、またあの頃に戻れそうだと感じるからです。そんなことを考えていたら寝落ちしてしまったようで、気が付いたらあっという間に朝を迎えていました。そんな夜もたまには貴重だと思いつつも、また新しい一日が始まるのでした。

平成生まれのノスタルジックな小説達

本日完読した本には、文章を書く仕事を生業にしている方々が手掛けた作品が詰まっていました。今からおよそ20年前に発売されたもので、平成に突入してまだままない頃に世に出回った本でした。イラストと小説から構成されており、ノスタルジックで人々の繊細さと心の移り変わりを描いたものが多かったことが印象に残っています。そして20年の歳月は社会的にも自分自身も大きく変動を遂げたことを強く感じたのでした。
鉄道会社のキャンペーンの一環として、中吊り広告のポスターに連載されていた小説が集約されたということもあり、電車にまつわるものやその風景が題材になった小説からは、訪れたことのある駅や見たことのある町並みを思い出すきっかけともなり、非常に親しみを感じることができました。著者も今や音楽プロデューサーとして断固たる地位を確立した男性や散歩や街歩きの随筆を世にたくさん送り出している作家など、個性溢れるメンツが揃っていたことも感慨深かったです。
発行されてから20年という時が過ぎましたが、今読んでも心に染み渡る逸品たちばかりでした。日頃使っている電車からの風景や光景を書いた物語は身近に感じたし、いつかこの本に登場した町に降りて散策したいというまだ見ぬ場所への憧れに駆られたものです。
風景や光景も去ることながら男と女、親子、友達と様々な関係通して、心がとても温かくなり明日からもまた頑張れそうな気持が湧いてきました。どんなことがあっても掲載されていた小説達のように日々のささやかな出来事を大切に生きていれば、人生はもっと素敵なものになると感じることができたことは私の財産となったのでした。

不思議な青い鳥

この前まで読んでいた小説の始まりに青い鳥が出てきたんだけど、その小説では、時間が経つにつれて、主人公の少女はそれが現実だったのか幻だったのかがわからなくなっていくんです。あの有名な童話とはまったく違うお話なんだけど、清々しい朝の雰囲気にそれはぴったりでした。そして、きっとイイことがありそうって少女は思います。けど、その気持ちはすごくよく理解できます。私も普段見たこともない鳥が朝の空を飛んでるのを見たときには、絶対にイイことがあるって思いましたもの。だって、私が見た鳥は、青くはなかったけど、動物園でしか見たことがないほど大きかったんです。それも、「くあーっ」っていう鳴き声を上げてたんです。それは絵本で見たことがある『コウノトリ』を少し茶色くしたような感じでした。もちろん、見たのはたった一度きりで、その後は現れていません。それも小説と同じです。けど、果たしてどんなイイことがあったのか……。そこの記憶はないんですよね。だから、私にとっては、イイことがありそうって思って、絶対にイイことがあったはず、なんです。もしかしたら夢だったのかなとも考えてみるんですけど、たぶん現実だと思います。
物語の少女は、またあの鳥がやって来ないかと、時折、朝の庭を眺めています。実は私も時々、空を見上げているんです。あの幸せの鳥、もう一度現れてほしいです。