短い言葉に心をこめて

先日、ショッピングモールに出かけたら、イベント広場で「絵手紙教室」の作品展示会をしていました。そこには沢山の作品が展示してあり、どれもとても味のあるもので、見ていたらつい微笑んでしまうものばかりでした。花や野菜、動物などの大きな絵に短い言葉だけのとてもシンプルなものです。でも、インパクトがあり、圧倒的な迫力で語りかけて来ます。なかでも私がすごく感心したのは、絵に添えられたとても気の利いた短い言葉でした。ほんの一言なのに、どれほどの文章に表しても表しきれないほどの思いを感じます。ひとつの小説にも匹敵するくらいの物語を感じるのです。
「こんな素敵な絵手紙って私も描いてみたい」って素直に思ってしまいました。そんなわけで、そこで体験してきちゃいました。会場に置いてあるお花や果物をモチーフに絵を描いて色を付けて、言葉を添えます。先生によると、絵は自分の好きなように大きく自由に描いていいんだそうです。絵手紙には失敗と言う言葉はないんだって。とは言っても初チャレンジなんだもの、緊張しました。そしてピタッとくる言葉を選ぶことの難しさと言ったら。これは、経験なのかなぁ。普段から言葉をストックしておくことが必要なのかも。私が何を書いたかは秘密です。けど、初めてにしては上手だって褒めてもらいましたよ。私は褒められて伸びる人ですから!
家に帰ったらどこに飾ろうかなと考えながら歩いていた私の鞄からは、足並みに合わせてカタカタと音が聞こえていました。絵手紙の道具、買ってしまいました、私。