腹話術ってみんな知ってますよね。口を開いていないのに言葉をしゃべることができ、また、人形などを使って会話をしているように見える演芸です。私もテレビの中で何度か見たことがあるのですが、実際に見てみることはありませんでした。しかし、先日行ったショッピングモールで偶然イベントが開催されており、その時に腹話術師の人が呼ばれていました。せっかくなのでと立ち止まって見ていると、腹話術で人形が落語を話しているのです。落語の演目は良く知られる「じゅげむ」で、特徴的なあの長い名前を何度も繰り返しています。術師の方はもちろん口を閉じていて、傍目ではその人が声を出しているとは思えません。思わずじっと見入ってしまいました。
その日帰宅してもそれが忘れられずにインターネットで検索をしてみると、動画サイトで色々なものがアップロードされていました。プロの人の公演動画や、一般の人が趣味でやっているのを収めたものもあり、楽しんでみる事ができました。また、動画の中には「あなたもやってみよう」なんて作品もあり、思わず画面の前で実践してみましたが、やはりすぐにできるものではありませんね。机の上にある本を見ながら、「こんなに長い話を口を閉じたまま言うなんて」と改めて凄さを実感しました。
Category Archives: 読んだりな日常
くじ引きで読書を
読書をするときは、大抵読みかけの作品を見たり新しく買ったものを選んだりしますが、たまに「本は決まってないけれど…」や「どれを読もうかな」と考える事がありますよね。そんな時はどうしていますか?内容を見て決めたり、適当に一冊とったりする人もいるかもしれませんが、私がおすすめしたいのは「くじびき」です。読みたいタイトルを小さな紙に書いてそれを折ってシャッフルします。その中から一枚選び、そこに書かれている本を開くことにします。この方法はちょっと手間に感じるかもしれませんが、作っている最中はとても楽しく、どれが出るかドキドキすることもできます。
時間が空いたときによくそうして選ぶのですが、くじ引きで選ぶ作品はみんな一度見た本が多いので、開いた本を最後まで読むことはありません。途中まで読んで時間がなくなり、「また今度」で終わります。そして次に暇な時間ができたときには、また新しくくじ引きをします。その話を友達に聞かせると面倒だと言われますが、やっぱり暇になるとそうしてしまいます。くじ引きをするのは読書のときだけでなく、食事やお出かけのときもすることがあり、選ぶときの私の癖になっているみたいです。出た結果にはきちんとしたがえるので、悪い事ではないと思います。
お話と知識
小説や物語を読んでいて、実際自分に関わりがあることが取り上げられていたら、なんだか親近感がわきませんか?たとえばサッカーをしている人が読んでいる本の主人公がサッカー選手だったり、趣味でお菓子作りをしている人が見ている本のヒロインの趣味もお菓子作りだと、読んでいて「あ」と思ってしまいますよね。しかし、親近感がわくだけでなく、少し「あれっ?」と思うこともたまにあるみたいです。
私の友達がとある本を読んでいて、登場人物が楽器を弾くシーンがあったそうで、その友達も偶然同じ楽器を趣味で弾いていたのです。そこまではさっきと同じ「嬉しいな」でいいのですが、その友達曰く、そこに書かれていた描写がすこし作法とは違っており、違和感があったとのことでした。私も同じ作品を読んだのですが、私が見た時には特に違和感を覚えることは無かったのに、やはり専門にしている人にはわかってしまうのだろうな、と感心しました。友達は「少しだから実際は構わないし、それ以前にこんなに専門的に調べているなんてすごい」と、逆に喜んでいるようでした。
物語や文章を書くということは、自分の好きなように書けばいい、ということではなく、きちんと知識を得てからではないといけないということが分かった気がします。それを踏まえて、作家さんは凄いなぁと思いました。
怖い話を読むには…
小さな頃はちょっとした怖い話でも読むのにドキドキとしていたり、読むのをためらったりしていましたが、大人になるとなぜか自分から進んで選んでしまいます。怖い話と言っても、サスペンスやスリラー、怪談話など多岐に分かれますが、最近は怪談話を読んでいます。
昔から伝承された作品を読んでいると、恐怖という感情よりも歴史の勉強をしているように思えてむしろ楽しく思えます。多くの作品は、江戸時代やそれ以前に作られたものが多いため、背景や登場人物の周辺などにも時代の特徴が大きく出ています。途中まではまるで時代劇を見ているようで、違った楽しみが増えます。
レンタルビデオ店に行くと、アニメになったものや、映画になったものも見ることができます。特に映画には脚本家や監督のオリジナルシナリオや、演出のおかげでまた一味変わったものとなるので、探すのにわくわくします。
しかし、ものによってはかなり怖いものもあり、大人になったとはいえゾクリとしてしまうこともあります。ついつい夜中に見てしまって寝るときにちょっと怖くなってしまうことも結構あり、「お昼に見ればよかった…」と後悔するのですが、やはりついつい新しいものに手を伸ばしてしまいます。
辞書を読書
辞書を読書するってちょっと変わった趣味でしょうか?私はよくやっているのですが、もちろん物語のように最初から開いて最後までしっかりと読むなんてことをしているわけではなく、一定のページをめくってその内容をざっと目に入れる、という感じです。国語辞書だと所用で引いたページをついでに読んでしまい、そこからまた違うページに飛んで読んでいくということをいつもしてしまいます。漢和辞典だと「こんな漢字もあるんだ」と新しい知識になるのでちょっとした宝探しの気分になります。
日本語の辞書も楽しいのですが、ほかにもことわざの事典や外国語の辞書なども結構楽しく見ることができます。ことわざは語源などを知ることができますし、日常生活でも使うことができます外国語のものだと、日本語より難しいのでよく考え込んでしまいます。古本屋に行くと前に発行された辞典は安価で発売されていることがあり、手に入れることが可能です。買って帰っても本格的に勉強をするわけではなくただゆっくり読んでみたいと思うことが強く、ある程度読んでしまうと満足してしまいます。満足したら普通の物語を開き、また繰り返し同じことをしてしまいます。読書仲間には辞書を読むのが好きという人もいるので、もっとメジャーになったらいいなと思います。
意外な読書
たまに行くところにある物は珍しさが増すような気がしませんか?また、普段ではあまり見ないものがあったりすることもあります。そんな「たまに行く場所」の中でも他の人の賛同を得やすいのは病院ではないでしょうか?病院は身体が不調になった時にしか行くことはありませんが、だからこそさまざまなものが珍しく思えてしまいます。私の場合は、病院の待合室にあるソファがとても好きです。普通に家具屋で売っているものではなく、事務用のもので、座り心地はあまり良いとは言えないのですが、高さや大きさなどが私にフィットしているので、待っている間もあまり苦痛な気持ちがしません。そして、待合室にはほぼ必ず置いてある本棚の中には最近の雑誌から見たことのない本が置いてあります。特に子供向けの絵本は医療機関限定のものがあり、見ていてとても面白く感じます。歯医者さんなどに行くと、虫歯関連の絵本があったり、内科に行くと、食べ物が消化される過程を描いたものがあり、さまざまな種類があると思います。絵本や雑誌だけでなく、病気などの注意喚起をするパンフレットなどもあったりと、勉強になることもあります。もちろん病院に行くことが無い方がいいのですが、もし行くようなことがあった場合は、予防のためにも病院の中を見回してみるといいかもしれません。
毎月の楽しみ
私の毎月の楽しみと言えば月刊誌を購入することです。月刊誌と言うとたくさんの種類があり、どれか一つなんて選ぶことはできませんが、私は文芸雑誌を中心に購入しています。一か月に複数冊を購入してはまとめて読むようにしています。文芸雑誌は、作家さんのインタビュー記事があったりして新たな発見をすることもできるので、とても楽しいのです。また、新人賞を開催している雑誌だと新人作家さんの作品を読むことができるので、わくわくした気持ちにもなれます。新人賞以外にも、直木賞や芥川賞などを受賞した作品を取り上げたり、著者の言葉を掲載している場合もあり、とても楽しく思います。
また、新しい本の発掘をすることもできるので、カタログのような気分で見ることもできます。雑誌の中に広告が出ていて、少し気になれば切り取って手帳の中に挟んでおき、その後書店に行ったときにその広告を見て本を買います。もし書店になかった場合も、その広告を店員さんに見せればスムーズに取り寄せてもらうこともできるので、とっても重宝しています。新たな本と出合いたいときは、文芸雑誌を開いてみてはいかがでしょうか。案外知らないジャンルも多く見ることができるので、おすすめですよ。
子供の頃に読んだ本を見つけました
小学生の時に読んだ本を偶然図書館で発見しました。大人になってからは児童書のコーナーに立ち寄ることもなかったのですが、何気なく立ち寄ってみると昔読んだ覚えのある本がたくさん見つかりました。本自体は年季が入っており、たくさんの人が読んだという形跡があります。時代を越えても愛される本というものは、それだけ価値のある本だということがわかります。その中でも特に好きだった本を取って開いてみると、次々に昔の思い出がよみがえってきました。ほかにも、小学1年生の時に初めて授業で読んだ本や、初めて読書感想文や感想画を書いた本、そして初めて自分で選んで買ってもらった本もありました。
絵本は基本的に短く、大人になって読んでみるとすぐに読み終わってしまうものばかりです。しかし、子供のころと同じく、1ページに描かれた挿絵や文章を反芻するうちに想像が広がっていきます。児童書になると少し文章が長くなり、読解力も必要になります。あらすじや結末を知っていても、途中のやりとりなどは忘れていて、読み返せば読み返すほどなつかしさが増してきます。
小さなころから読んできた本が大人になってからも夢中になることができるのは、自分が成長していく材料のひとつにその本があるからだと思います。私がそうして大きくなったように、同じ本を見て大きくなる子供がいるのはとても嬉しい事のような気がします。
変わった猫の仕草
先日新しく本を見に行きました。その時に、変わった猫達がピックアップされた本に出会いました。手に取って見てみると、実に変わった行動を取る猫達がピックアップされていて、思わず微笑んでしまいました。
飼い主が顔にふうっと息をふきかけると、ころん、と寝そべる猫や、ストローを使って息をふきかけると、可笑しな鳴き声で鳴く猫、だるまさんがころんだ、で遊んでいるように見える猫など、様々な猫が描かれていました。
丁度、猫を買っている友人の家に遊びにいく機会があったので、私はその本の話を友人にしました。
すると友人が、「うちの猫も変わった癖があるよ」と教えてくれました。なんでも、与えるご飯によって反応を変えるらしいのです。
興味があったので、友人に見せてもらいました。まず友人は、いつも与えているというキャットフードを2粒だけ手にとって、猫のお皿に入れました。
すると、友人の猫は、私達の良く知っている猫と全く同じで、「にゃぁん」と鳴くと、あっと言う間にその2粒を食べてしまいました。
次に、友人が冷蔵庫からまぐろを一切れ出してきて、猫のエサ箱に与えてやると、猫はエサ箱に顔を近づける事なく、「にゃーん、にゃーん」と、さっきよりも長く、ずっと鳴いています。そして、エサ箱の周りをぐるぐると歩き回っています。
友人に促されて、目を逸らすと、猫は私達の様子を伺いながら、まぐろに口を付けました。
そして友人が、パッと振り向くと、また「にゃーん」と鳴きながら歩き回るのです。
なぜそのような行動にでるのかとても不思議でしたが、本当に可愛くて、笑ってしまいました。
おむすびの利点
職場へは、毎日母手製のおむすびをふたつ持って行きます。中身はひとつが梅干し、もうひとつが別の物です。それは昆布のこともあるし、おかかのこともあります。いつも、今日はなんだろうと思いながら食べるのですが、今日は食べる前にわかりました。外側に、鮭がついていたんです。そうか、今日は鮭かと納得し、がぶりと食いついた一瞬のち。私の頭には、疑問符が浮かびました。中は鮭だと確信していたのに、味が酸っぱいんです。なんだこれ?と自分の食べた残りを見れば……赤くて大きな梅干しが入っていました。おそらく、握るときに外側に鮭がついてしまったんでしょうね。とんだフェイントでした。おむすびはお弁当のときだけではなく、自宅でもよく食べます。お昼に自分しかいない時など、他におかずがいらなくて簡単だし、なにより片手で食べられますからね。読書しながら昼食、なんてことができるんですよ。行儀は悪いですけど、一人きりなら怒る人もいないので平気です。ちなみにパンも片手で食べられますが、結構くずが落ちますからね、おむすびのほうが勝手がいいのです。さて、明日も仕事です。梅干しのほか、もうひとつのおむすびの中身はなんでしょうか。私の希望はおかかです。