電車で座れない日には

電車に乗っている時間は、目的地に着くまで絶対にその場で過ごさなければなりません。だから有効に使いたいなって思います。睡眠不足の人なら寝るのも良し、音楽好きな人は音楽を聞くのも良し。周りに迷惑をかけなければ、そうしていることに罪悪感を感じることもなく、けっこう贅沢な時間とも言えます。私にとっては読書タイムになることが多いんだけど、それは運よく座れたらのお話です。混んでいて座れない時には私は本を読むことを諦めます。時々立って本を読んでる人を見かけますけど、もう尊敬に値します。だって、その人達は何にもつかまらないで読んでいるか、もしくはつり革を持っていながら片手で本を支えているかのどっちかです。どちらにしても、なかなかの技じゃありませんか?ドアのところにもたれながらであれば、まだ可能かもしれませんけど。でも、揺れます。私は以前、立って本を読んでいて揺れた瞬間に前に座っている人の上に倒れ込んだことがあるんです。恥ずかしいやら申し訳ないやら。たまたまいい人だったから怒られることもなかったんだけど、周りの視線が痛かったのなんのって。だから、それ以来、立っている時には本は読まないって決めてるんです。それで、何をしているのかって?電車の中吊りを見てるんです。これ、けっこう面白いです。広告ですから、みんな工夫してますよね。見てもらわないと意味がないんだもの。立体的な飛び出す系の物もあれば、カラフルな遠くからでも見える物や、逆に何の広告だろうとすぐにはわからないように出来ていてそれで気を引くものなど。変わったのを見つけた時には嬉しくなります。もちろん、本の中吊りは大注目ですけどね。本の帯に書いてあることが書いてあったりするから、読みたくなるんですよ、これが。だから電車で立っていた日は本屋さんへの直行率かなり高いです。